20250616
午前10時くらい、目覚めると右耳に違和感がある。水が入ったように音がぼやけて聞こえる。
二度寝して今度は17時ごろに起き上がる。耳の具合はさておき休日がほとんど残されていないことに一旦ショックを受ける。
依然右側の音はぼやけたまま。自室のスピーカーから音楽を流してみるとどう言い訳しても右耳が音を全然拾えていないことがはっきりわかったので観念して病院へ行く。
右耳が聞こえづらくなることは以前もあった。大学2年だか、3年のころで、そのときはシャワーを浴びていたら突然右耳からの音がぷつっと途絶えた。症状を検索するとどうも突発性難聴としか考えられない。大学生活がうまくいかず鬱々としていた時期で心因性の症状ということにも納得感があった。早期に治療を受けないと聴力が回復しないなんて情報も目にして大慌てで耳鼻科へ駈け込んた。診察室に入ってものの20秒ほどで医師が俺の右耳から弾丸のような巨大な耳垢をとりだした。
すっ...と聴力が回復した。
予約もせずに近所の耳鼻科に行くと、先に待合室にいた他の患者を抜かして優先的に検査を受ける流れになった。急な難聴ってやっぱり結構な大事なんだ、とどこか他人事のように考える。
聴力検査の前にサッと両耳を覗かれて「耳垢じゃないですね」と一言告げられる。
「じゃあやばいやん」と今さら思う。
急性低音障害型感音難聴という病名を告げられたが全然聞き取れず、後から検索して正しい症名を確認した。これは耳の具合とかは関係ない。長すぎた。
いわゆる突発性難聴とは異なり、低音のみが聞き取りづらくなるという症状で、原因としてはストレス、過労、睡眠不足、脱水などが挙げられるらしい。
あの心当たりのない巨大な耳垢よりはよっぽど腑に落ちる診断だった。